ウールの単衣が冬でも良くて紬の単衣はダメだという考え方が納得いきません
285: 2014年11月08日 01:44
最近思うのですが、
ウールの単衣が冬でも良くて、紬の単衣は厚物であろうがなんだろうがダメだという考え方が納得いきません。
私は柔らかもの以外の着物は、絹だろうがなんだろうが、なるべく自宅で洗うようにしているのですが、袷の着物は袋になるので大変面倒です。
本来カジュアル着である紬なら、別に着る本人が寒かったりしない限りは通年単衣にしても良いのではないかと思うのですが、どうなのでしょうか。
やはり冬場に単衣は保守的な方々に反感をもたれてしまうでしょうか。
286: 2014年11月08日 08:47
>>285
一口に紬と言ってもピンキリですし一部の高級紬は礼装盛装カテゴリに切り込んで来ていますよね?
その手の保守的な場は季節感を守って
普段着として着る気軽な場は天候に合わせて柔軟に考えれば良いのでは。
昔の生活や気候では、襦袢や肌着、内側で調節すれば済んだのですが、そこまで襦袢も数を持たない方も増えましたし、冷暖房の進化もあり、
着物で、中(肌着や襦袢)で調整は、重ね着してしまうとすぐ脱げませんから、洋服のようにジャケットやカーディガンを屋内で脱いだり着たりでこまめに調整ということが難しいですよね。そのあたりも違和感に影響しているように思います。
胴抜き仕立てというものもありますよね。
関連人形仕立ての着物。持ってる人いますか?メリットデメリットなどお聞かせ願いたい
単衣は洗濯はしやすくなるかもしれませんが裏地に関係なく糸に縒りがかかったものは紬カテゴリでも縮みますから伸ばす作業は変わりません。
裏を外したまま着る、ということは耐久性が落ちたり汗や皮脂など、裏の汚れが表に響きやすくなる、着物としての形を保ちにくくなる(特に今風のスマート仕立て)、と言うリスクはありますから総合判断だと思います。
夏物は汗をかくと手入れが大変、と避けて着ない方もいますが、
単衣も生地の通気性は違いますが、裏がないということで、着物の構造的には同じですから。
だから居敷当つけるつけないの話になるんです。透け防止のこともありますけどね。
紬がカジュアルが本来と言うならば、
極論するならば着物は自分で織れたり染められたり解いて洗い張りもどきが出来るのが本来、着物を着る人は一部の特権階級の方を除いて和裁ができるのが本来という話になりませんか。
紬に高級糸がまだ用いられなかったころはそうだったんですから。
○仕立て直し前提、解いて端縫いをすれば一枚の反物に戻せる(戻してから洗ったり色むらを補正したり染め替えたり、また布目を整えて生き返らせたり、表地の表裏をきれいな方に入れ替えたり(繰り回し)サイズを変えて仕立て直したりできる、長方形の集合だから場所を取らない)、
○裏物や半襟を交換しながら長く着る、
という着物の特性は、着物と安価な洋服的につきあおうとすると、現代ではメリットにならないわけです。
ただ、洗濯の技術も進化しますからそこに希望を見出していますがいかんせん着物の洗濯は潜在的需要は高くとも需要供給がうまく成り立っていないようにおもいます。悉皆も職人技です。
需要が少なすぎると採算が取れませんよね…
4月1日をわたぬき、と読む由来はご存知でしょうか?綿入れも少なくなりましたよね。そのうち気候に合わせて袷の方が希少になるかもしれませんね。
結論的には、お住まいの地域の気候や着ていく場や着る紬の性質特徴によって柔軟に考えれば良いかと。
着る人が増え、日常の着物が普及すれば
その辺りもますます柔軟になり変化するかと思います。既に衣替えルールはかなり柔軟になりました。大元は、明治政府が公僕や学生の制服に対し洋服想定で決めたのです。
日本の四季は失われつつあります。年々亜熱帯化しています。
旧暦通りに暮らせる地域は既にごく一部です…
287: 2014年11月08日 09:07
ウールは羊毛など後から入ってきたのです。そしてウールとしての洗い方はできます。
紬はくず繭からでしたが、今は専用の高級繭で絹だったりします。絹は自浄作用も多少ありますがしょっちゅうは洗いませんよね。
裏がついてるから洗えないのではなくしょっちゅう洗えないから裏をつけて守るんです。
ウール=より普段着の性質
紬=格の守備範囲が広い
ということになります。
一時ウールも流行してかなり凝った物が作られた時期もあるようですが…
多分逆で、紬が現代では普段着ではなくウールは普段着だから細かいことは言いません(そもそもウールはほとんど新たに織られなくなった)ということでは。
紬は現代の着物人にかなりよそゆきとして好まれていますし着物を着るだけで礼装ととらえられがちですから、うるさいことを言う人もいるわけです。
現代の着物の普段着って化繊、それから木綿やウールになっていませんか(高級上質な木綿や特殊なウールはここでは度外視します)。紬が普段着というイメージは今は確実ではないです。
礼装正装には普通は無理ですけどね。
理屈より過渡期の現象としてとらえましょう。
そもそも、ウール自体が袷仕立てには向かない気がします…それだけで暖かいので。
ウールも交繊が様々にあって一概に言えませんが。
釣り合う裏地って何だろう。部分的に、襟裏と、木綿の八掛や居敷当てが腰から下についてるのは持っていますが。裾捌きをよくするため、汚れ防止かな。
その辺りは和裁に詳しい方お願いします。
288: 2014年11月08日 09:10
本塩沢や生紬のような単衣向き紬を色柄を考えて着用期間を伸ばすのもいいかもね。
紬、と言っても全国津々浦々にあらゆる紬があったからな~
289: 2014年11月08日 18:58
>>286
知ってるかもしらんが、着物の袷ってかなり特殊な仕立て方なんだよね
私も>>285と同じく、紬は素材として袷に向いてないと思うことがある
一方で、ウールのスーツに必ず裏がついているように、ウールの着物も単や袷ではなく裏をつけた方がいいのかもしれない
快適さや適合性は、伝統や正統を省みても答えは出ない
290: 2014年11月08日 19:37
真綿系のしっかりした紬もあれば
薄くて軽い紬も全部紬の分類ですものね
同じ産地の紬でも生地の密度など質感は変わりますものね
要するに単衣の紬だって「普段着なら」体感に合えば一年中ウールのように着たっていいじゃないかということなら賛成です
衣替えルールをある程度柔軟に考えるという意味で
ただ同じ単衣紬でも春秋冬で向く向かないはあるように思います
色柄も影響しますよね
どの程度こだわるかは個人差があって当たり前だと思いますが
一年中着られる紬って?と思うと具体的に思い浮かばないのです
ウールも夏や真冬は私の地域では無理なので厳密には一年中ではないですね
サマーウールは単衣時期やそれに準じる気候向きかと
真冬も重ね着やインナーでウールで乗り切る方もいらっしゃるとは存じます
普段着ですから
着るシーンはもちろん関係しますが、
格の問題と言うより、生地感と体感と衣替えルールとどう折り合いをつけるかということでしょう
291: 2014年11月08日 19:49
ウールより紬を格上に考える人が多いのかも
だから紬はやわらかものよりは普段着だけどウールよりは普段着じゃない意識なのかな
ウールも紬も色々あるので
必ずしも紬が格上とは限らない気はするわざわざ紬の絣柄を真似たウールも作られる一方で
凝った総柄小紋、更紗調など複雑な色使いもあり、
染料かと言えば化学染料は紬にも使われているわけで…
ウールのように着るとなるとある程度強度がある、あまりセリシンが落ちていないような張りがある紬になるのかな
292: 2014年11月08日 19:50
ひとえでも真綿の厚い紬とかにコート着てれば十分暖かいと思うんだ。
下着類にヒートテックとかいろいろ着ていればもっと安心だろうし。工夫次第でどうにでもなるかと。
せめて普段着・カジュアルの着物ぐらいは進化しないと着物の未来は暗いと思うなぁ・・・伝統にあぐらをかいて進化を怠ったらその時点で負けだろうし・・・
ヒートテックのひとえ着物とかほしいw
293: 2014年11月08日 19:52
重くなるのやだからいわゆるウール100パーセントはあまり袷にしたくない
暖かいのかもしれないが
294: 2014年11月08日 20:06
フィールドセンサー?
ウェルサーモ?
保温性が高い化繊着物なら研究されているよ
でも化繊なら化繊の裏だから袷もあらえちゃうよね
洗える絹に洗える絹裏物をつけた着物もあるんじゃないかな
だから単衣じゃないと家で洗えないとも言えないよね
袷を自分で分解して洗う手間は現代だと惜しむ人が多いだろうけど
関連化繊のリサイクル小紋。縫い目がどうも手縫いらしく自宅で洗ってよいものか迷う
295: 2014年11月08日 20:14
ウールも裏付けた方が動きやすくなるから重くなってもかえって楽だったりするよ
296: 2014年11月08日 20:17
>>295
まあお好みでしょうね
裾回しはつけた方が歩きやすいですね
298: 2014年11月09日 00:32
デニム着物も多分単衣だよね。
歩きやすいように八掛けありなのかな。
300: 2014年11月09日 01:49
デニムはひとえだったよ。ちょっと重たかったけど、着付けが半端なく楽だった。
ベロアの着物もある。
関連デニム着物。襦袢は単のものにするものなの?無双の袖がのぞいてたらおかしい?
307: 2014年11月10日 13:09
>>285です。
私は単衣の真綿紬で冬場も貫こうとおもいます。
ごちゃごちゃ煩わしいルールよりも自分が楽なほうが良いと自分で決着しました。
なにを言われようが「断じてこれは紬じゃない。これは木綿よ!!木綿!」とゴリ押ししていこうと思います。色々な回答ありがとうございました!
元スレ: https://www.kimonolog.com/archives/36791308.html
コメント一覧 : ウールの単衣が冬でも良くて紬の単衣はダメだという考え方が納得いきません
普段着用にジャージ着物が欲しいの。
ジャージ布ジャケットが流行ったんだからジャージ着物もカジュアルで良いじゃんね?
ジャージ着物、良いですよね。
化繊だからすぐ乾くし、旅行には重宝してます。
遠目にはジャージと分からない(一般には近目にも)のが良いですわ。着る時にちょっとしたコツはいりますが。
昭和20年代後半の着物雑誌みたら
ベルベットやタフタやシフォン使った若いお嬢様向けの洋服地着物や丈が短い(と言っても膝小僧下5センチ)ワンピース風デザイン着物も出ているんだよね
最新モードとしてどれくらい着られていたかはわからないけど
着物がものすごくボディコンシャスで
袖が船底で帯もベルトみたいに締めてウェスト絞ったワンピースみたいなの
やっぱり今のルールどうこうって昭和40年代後半からバブル期の礼装ルールベースみたい
ジャージ着物なんてあるんだ!
バブル時代なら肩パット着物とかあったりしてw
私はフリース着物が欲しい!軽くて暖かくて安いと思うんだ
以前TVで、講談師の神田山陽さんが緑のジャージ着物着てたの見ました。
なかなか見た感じよかったですよ。さらにいうと、白いライン入ってて、ジャージテイスト満載なのがなおよかった。
ミシン着物なら好きな布で作れていいですよ。カジュアルに着るなら、洗濯もできたほうがいいだろうし。
でにむどす
のデニム着物良さげ
純和風建築のボロ家住まいでほぼ正座だからジャージ、デニムは膝のとこが出ちゃいそうだなあ。でも夏の浴衣に対してジャージ、デニム着物もいいね。フェイク半襟つけてヒョイっと着られるような。
着付けの先生ってのはどこ行っても鬼門なわけだけど、3月末日の、気温は一日中6月初旬並みという日、木綿の着物(中厚)着てたら、単衣は早すぎるって言われた。まさか木綿着物に当然のように袷が要求されると思ってなかった。しかもそんな日に。
先生は木綿なんぞお召しにならないだろうし、薄地の木綿に裏が付いた昔の着物は中古で見かけて、その存在は知っていたけど….その日の先生は希な洋服姿で体感狂ってただろうとは思うけど…木綿なんか着ていた自分がバカだった。
ウールにも裏付ける方がいいという向きがいらっしゃるのね。その場合、どういう素材を付けるのかな?
うちのばあちゃん(故人)のウールの裾回しにはじいちゃんの会社の創立記念だかの化繊の風呂敷が付いてたよ!足さばきをよくするために自分でその辺にあるものを活用したのかな?
裾回しとは言わないか。要するにすべりをよくする裏地ね。
袷のウールは1枚だけ持ってるわ
他数枚は全部単衣だけど、袷のものだけやや生地が薄いから防寒のためだと思う
プリント柄のウールに木綿の裏(それも赤!)がついたものを持っていますが、とても足さばきが悪いですw
滑らなくて着付けは楽ですね。
樋口可南子が愛用で有名な 伊兵衛織は絹紬だけど単衣仕立てが基本。
理由は糸が太くてかなり地厚な布だったからのよう。
色柄も素敵だった。もう織られなくなったのがつくづく残念です。
よっぽどそのときの温度に逆らってなければ着ちゃったもん勝ちだと思う。寒ければ昔の人みたいに単を襲ねて着るのもありだよね。
※10の先生は木綿は単衣で仕立てることも多いって知らなかったんだろうな
一部の大学が、先生よりも学生のほうが頭がいいんじゃないかと言われてるけど、着物の先生も愛好家に及ばない人はいるみたいだね。愛好家のほうがこまめに調べていて。
別に大上段に構えなくても、単の紬になんちゃって八掛つければよいだけなのでは?
ガロンテープみたいなものを裾につけ、上前だけ映りの良い裏をつけ、袖口とたもとにも
テープ状の裏をつけ、居敷あて風なものを背縫いのお尻部分だけあてて、洗濯するときは外して別洗い。
要は見えるところだけ袷風に見えればいいのだから。紬だし。
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