明治大正の頃の着物に詳しい方いる?長襦袢の袖がいつも袖口から出ているのはなぜ?
493: 2020年01月05日 23:08
明治大正の頃の着物の作りについて詳しい方いますか?
大正時代を舞台にした漫画があるのですが、ヒロインの長襦袢の袖がいつも袖口から出ています。
作品全体を見るに、作者が着物に無知なのではなく態とやっているようです。
予想としては長着に皮脂などの汚れが付くのを防ぐためかと思うのですが。
ご存知の方が居たら教えてください。
漫画のタイトルは「煙と蜜」です。
494: 2020年01月05日 23:39
493さん
ちょっとご質問の答えにはならないかもですけど、竹久夢二の女性たちも、袖口から長襦袢見えてる女性が多いように感じます
当時の着方だったのかも・・・?
495: 2020年01月06日 00:38
ヒロイン子供みたいだし汚れ予防はあるかもね~。今の着付けも衿は後で5mm控えて耳のラインから出すってルールは緩和してほしいわ。大人だけど粗忽だからファンデで汚しちゃうんだよね。礼装以外では守ってないけど色無地や訪問着も汚したくない。
昔は布自体が貴重で冷暖房もろくになく、庶民も貧民も普段着るもんの形がそれしかないんだからサイズが多少あってなくてもちょっとだし縫いなおすのが面倒とか替えが無いとかでそれしかなければそのまま着るだろうし、暑ければはだけるし首や手が冷えれば重ねた下着を引き出して包むだろう。
事実、浮世絵の表現だとけっこう袖も衿も裾もびろびろに出てる例も多いし、明治大正の庶民や芸者写真を見ると出ているものも出ていないものもあり、意図的に引き出してチラ見せしてると思しきポーズもある。
現代でも長襦袢をわざと引き出したりもする表現は舞踊や歌舞伎に残っているので、漫画家さんは現実にある資料を調べてそれに参考に取り入れてるだけだと思う。
そもそも「着物に無知」というのは何を指しているの?
大正でも令和でも庶民の普段着まですべて襟を正して着なければいけない理由はないじゃん?
もしかしたら上の考察なんて全部関係ない、着物の裄丈に現代人が覚える違和感を緩和しバランスをとるための袖の延長手段だとか、絵的にヒロインに華やかさをたしたいだけだったり、ただの萌袖的なキャラクター性を強調する表現記号の一種かもよ。
496: 2020年01月06日 09:36
浮世絵とか日本画も袖から長襦袢でてるの多いよね。
皮脂汚れ防止かと思う。
今でも長襦袢じゃないけど、衣紋のところ、肌襦袢わざと数ミリはみ出させて着ることあるしね。
497: 2020年01月06日 22:11
ヒロイン、良い所のお嬢さんっぽいのに毎回出ているのはなんでかな、と単純に疑問に思ったもので。
一巻裏表紙の中(小?)振袖でも出ていたし。
浮世絵や日本画には全く頭が回りませんでした。
絵に描かれてたのなら当時はその着方や作りが普通だったんでしょうね。
「着物に無知」は「態とやっている」を補強するために付けただけです。
言われてみると付ける必要ありませんでしたね。
498: 2020年01月06日 22:50
長襦袢はみだしは長着を皮脂その他の汚れやすり切れから守るため、って時代衣装や江戸文学の研究されてる方からうかがったことがあります。
庶民の普段着だけってこともなく、お武家の礼装でもそうしていたようですよ。
それは浮世絵を見つつの話だったんですが、今ちょっと見てみた限りでは昭和一桁の華宵の絵もほぼ必ず袖から長襦袢はみ出させてますね。
絵をすべて鵜呑みにしてはいけないとは思いますが、女学生でも人妻でもほぼ全ての和服の絵で出ていて、見えていないものは浴衣や夏物のようなので、ここは当時の一般的な着方と解釈していいのではと思います。
となるとはみ出し絶対NG!!になったのってやっぱり戦後なのかな…?
499: 2020年01月07日 15:45
古くからの伝統文化だ!と今の私たちが信じ込んでる「当たり前」が
維新後や戦後に広まっただけのごく新しい風習だったりすることってめちゃくちゃたくさんあるのよね
着物から神社のお参りの仕方から、お正月の風習や習わしも色々
着物は明治大正はごく普段のファッションだったわけで流行も色々あったでしょう
今の厳格な着付けルールってそれこそ戦後の昭和ファッションよね。
伝統でも何でもないのに何故か着付けに関しては昭和ファッション原理主義がまかりとおってる
500: 2020年01月07日 15:57
くっそー!ますます戦後の着付け教室の余計な仕業がうらめしいわ!あとそれに追随した問屋と呉服屋。高利な礼装、ルールカチカチ礼装ばかり推して普段着物も理に適った普通の着方も締め出して、結局和装全体が弱ってしまった。
501: 2020年01月07日 16:03
着付け教室や、問屋呉服屋だけのせいじゃないよ。
どのみち、廃れる文化だったのかな?と思う。
生活様式もかわるし、価値観もかわるし。
髪の毛も毎日洗うようになったし、洗濯も毎回するようになって、ファストファッションが流行り、シンプルライフが流行る今、着物は真逆かも。。
502: 2020年01月07日 16:19
生活の中で自然に着方を覚えていくという文化が廃れてきたから
わざわざ着付け教室にいかなきゃならなくなったんだものね
503: 2020年01月07日 16:57
廃れる運命だったというのもわかるけど、
潜在的に着物が着たい、気軽に着てみたいと思ってる人はたくさんいると思うよ
そのうちの何割かは確実に厳格着付けルールによって排除されてるわ。
ちゃんと着られないきちんと着付けできないから無理と尻込みして断念してる。
関連着るのも手入れも面倒な着物はこのまま先細りで消えて行くのでしょうか?
関連「枯野の真葛」口絵。女性がクリップのような物で上前と下前を固定していた。これ何でしょう?
元スレ: https://www.kimonolog.com/archives/post-39781.html
コメント一覧 : 明治大正の頃の着物に詳しい方いる?長襦袢の袖がいつも袖口から出ているのはなぜ?
アンティーク着物の専門店へ訪ねていって、店員さんに率直に訊ねては?
電話ではダメで、実際にお店へ訪れるのが、見聞を深められて、礼儀としても適っている。
そして、疑問点が腫れたら、お礼に、なにか小物一品でも買い求めた方が、いいと思う。
確かに日本画や抒情画って(浮世絵)も長襦袢見せるけど、当時の写真を見る限りは
はみ出てない(角度によっては見えているくらい)。
あれは、華やかに見せるのにそう描いていただけではないのかな。
大体、あの漫画ってありえないエピソードが混じっていることからわかる通り、着物の事もきっちりわかっているわけではないと思うよ
うすら覚えなんだけど。
テレビで見た浮世絵の話では、浮世絵の色彩を華やかに、描かれた女性を美しく見せるために、袖口の長襦袢の色をたっぷり塗った、と言う説があったので、実際にはそういう着方があったわけではなさそうだった。
大正の頃には、長襦袢を着ない着付けが流行っていたと言うのも、絵画に描かれている女性で説明されていたから、絵に描かれた衣装がリアルかデフォルメかは、みただけではわからないですよね。
皆詳しいねえ。それだけでも結構な尻込みをしてしまうわあ。
私も自分で買った着物は、とりあえず何処へ着ても可笑しくないらしいのを一式持っているし、帯もお太鼓結びだけは何とかマスターしたんだけれどもねえ。はあ、凄いねえ。造詣が深い。
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